もしものとき、あなたの望む
生活や医療・ケアにつながる
ACP
これからの人生を、あなたはどのように生き、最期をどのように迎えたいですか。
ACP(Advance Care Planning アドバンス・ケア・プランニング)とは、今後起こり得ることを想定し、家族や親しい人、医療・ケアチームと繰り返し話し合い、あなたの思いを共有する取り組みです。「人生会議」の愛称で呼ばれています。
-
70%の人が人生の
最終段階の
医療やケアを
自分で選べない人生の最終段階において、60歳以上の人の70.3%が意思決定が困難な状態であると言われています(※)。
そのため、もしものときに望む生活や医療・ケアについて、事前に考え、身近な人と共有しておくことが推奨されています。
しかし、考える機会がなかった、周りの人に伝える機会がなかった、家族側も切り出しにくいなど様々な理由でその機会を持てていないケースが多くあります。- N Engl J Med 2010;362:1211-1218
-
希望する最期の在り方を
共有していない人がほとんど厚労省の調査によると、60%弱の人がもしものことを考えているのに、それを誰かと話しあったことがある人はわずか3%。人に話すのは縁起が悪い、周りの人に伝えるきっかけがなかった、家族側も切り出しにくいなど、様々な理由で身近な人ですら共有していないのが現状です。
ACPの目的は、人生の最期まで自分らしく、希望を持ちながら心穏やかに幸せに過ごすことを叶えることなので、思いを共有しておくことが大事です。
人生の最終段階における
医療・療養について-
これまでに
考えたことがある59.3%
-
家族や
医療介護関係者と
話し合ったことがある2.7%
- 平成29年度人生の最終段階における医療に関する意識調査(厚生労働省)
-
-
もしものとき、
あなたの望む生活や医療・ケアに
つながるACP。
しかし、まだまだ普及していない上記の状態に対して、最期を見据え、周りの人に意向を示すACPを用いることで、より多くの人が最期まで自分らしく在ることができると考えられます。しかし、2023年時点で一般国民のACP認知度は5.9%、医師や看護師、介護支援専門員ですら4割程度の認知度にとどまる、という勿体ない現状があります。
ACP 一般認知度
5.9%
- 2023年 厚労省・意識調査
哲学相談おんころが目指す社会
誰もが自分らしい生き方を
全うできる社会へ
一般社団法人哲学相談おんころは、人生の終わりを意識し、
困難や苦痛のうちにある人びとと対話をしてきました。
だからこそ、いま、誰もが自分らしい生き方を
全うできる社会を目指し、ACPの実践・普及を行う活動
「お茶の間人生会議」に取り組んでいるのです。
誰でも参加できる
お茶の間人生会議
「まさか」は、誰にでもいつかは訪れます。
お茶の間人生会議は、終末期を意識する患者・関係者だけでなく、みんなで世代や立場を超えて、哲学対話をする場です。
自分が生きるうえでほんとうに大切なこと(価値)は何なのか、どのように人生に幕を下ろしたいのか、進行役や他の参加者と話し合うなかで、発見し、共有してください。
-
2017年から積み重ねてきた
哲学対話の実績経験をつんだ進行役がリードすることで、初めての人とも打ち解けて対話し、自分の考えを表明することができます。哲学相談おんころは、団体設立の2017年から、とくにがんや難病の当事者と哲学対話を広げ、深めてきました。その積み重ねを、いまこそ、お茶の間人生会議に生かしていきます。
-
医療と哲学の専門家が監修
代表理事の中岡をはじめとする、お茶の間人生会議を監修する団体メンバーは、医療や哲学の専門家です。各々の専門的な知見を活かすことで、お茶の間人生会議をより効果的なものにしています。
自分らしい生き方を
全うできる社会を
一緒に実現しませんか?
誰もが自分らしい生き方を全うできる社会を実現するには、
私たちだけの力では到底難しい現状です。
あなたも会員となって、ACPを実践して広げる、
私たちの活動にご支援・ご協力ください。